無害な飲酒運転
どんな悪さも、見て見ぬふりは心の健康に障る。やっぱり注意すべきだった、なんという弱蟲かと、自己嫌悪を引きずることもある。悪くすると心の問題では済まない
3年前に埼玉県で起きた交通事故で、飲酒運転の車に同乗していた2人に、懲役2年の実刑判決が出た。危険運転を助長した罪である?!敢换丐辘筏蓼筏绀Δ工忍岚袱筏磕噌Eの運転者(35)は、もう懲役16年で服役している
時速100キロ以上で対向車2臺にぶつかり、ご夫婦が亡くなった。5時間近く晝酒を共にした40代の同乗者は、2人とも運転者の職場の先輩だった。裁判員たちは「たやすく止めることができた」と斷じている。止めないのは手を貸したも同じだと
脇見や居眠りと違い、飲酒運転は意志の力で撲滅できる。それゆえ罪深い。遺族が交通犯罪と憎み、厳罰を求めるのは當然だろう。自分と同乗者、家族、そして誰より見知らぬ人の命や人生。それらを危うくしてまで必要な「一回り」など、ありえない
されど人間は弱い。中學生の息子を乗せた車でひき逃げ事故を起こし、妻に身代わりを頼んだ警察官が靜岡市で逮捕された。妻は警察に事実を語り、呼び出された夫からは酒気が検出されたという。職業人として、夫や父として、だれかに毆ってほしかろう
語呂が崩れても、この標語は継ぎ足したい?!达嫟螭坤閬\るな、乗るなら飲むな、乗せるな、飲ませるな〉。毆ってでも止める覚悟はありや。それでも聞かなければ、その車の四方から鉄格子が下り始める。さっさと降りて通報だ。